熊谷市の令和元年第3回定例会が6月17日に開催された。多数の議員が出席する中、重要な市政に関する一般質問が行われた。特に注目されたのは、高齢者に向けた詐欺電話からの保護施策である。三浦和一議員は、熊谷市での特殊詐欺件数の増加を指摘し、市がどのように防止策を講じているかを問うた。氏は、埼玉県警察の過去のデータを基に高齢者の被害が多いことを強調し、具体的な対策として通話録音装置の導入を望む意見を述べた。市民部長の戸森重雄氏は、すでに防災行政無線を使った注意喚起や、地区ごとの防犯講座を実施していることを説明した。さらに、通話録音装置貸与の実施可能性についても前向きな姿勢を示した。
次に、ゴミ収集車の火災事故防止策についての質問も多く見受けられた。三浦議員は、実際の火災事故の事例を挙げ、事故の原因である不適切なゴミ分別の重要性を訴えた。環境部長の高橋近男氏は、火災を防止するための取り組みを強調し、ごみ分別のさらなる徹底を求めた。
また、地方自治体における公共施設の健全なマネジメントについても議論された。林幸子議員は、熊谷市にある蚕業試験場跡地を子育て支援施設へと整備する計画に言及した。市長の富岡清氏と部長は、施設再編に向けた具体的なビジョンや見通しを示し、市民福祉の向上に向けた努力を続けるとの意向を表明した。特に、この跡地の将来計画には、居住地域に根差した子どもセンターの設立や休日・夜間急患診療所の移転・再整備が含まれている。
高齢者の介護サービスに関する質問も多く、自身の体験を通じた提案がなされました。地域コミュニティの重要性を訴える議論が進む中で、様々な地域支援策との連携があります。市民部長の戸森氏は、地域サロンや見守りネットワークの実例を挙げ、多くの住民がこの取り組みに参加していることを紹介しました。
最後に、地元住民の安全を守る施策として、屋外での事故防止、特にコロナ禍における子どもたちの健康を守るための具体的取組みが求められています。特に、教職員が子供たちに安全な行動を促す重要性が頻繁に強調されており、今後の教育方針にはこれが反映されていくことが期待されている。