令和3年9月の定例会では、市政に関する一般質問が行われ、様々な重要なテーマが取り上げられた。
特に目を引くのは、沼上政幸議員による市民向け補助事業と「STOPコロナ」テイクアウト応援事業に関する質問である。この質問では、市民から寄せられた補助金制度に対する不安や疑問も浮き彫りにされ、その背景には新型コロナウイルスの影響がある。沼上議員は「自分にも利用できるものなのか、と相談をためらう声がある」と指摘し、施策の周知方法や申請方法の改善が必要であると訴えた。
富岡清市長は、地域経済の回復に向けた取組として、「STOPコロナ」テイクアウト応援事業の効果を強調し、参加店舗からは「約6割の店舗で売上げが増加した」とのデータを引き合いに出しながら、今後の展開へ期待を寄せた。
高名議員の台風シーズンを迎えるに当たり議論も重要である。過去の台風により被害を受けた地域の現状を受けて、住民への周知や早期の情報提供の重要性が再強調された。特に、河川近くに住む高齢者福祉施設への対応や避難所の運営との連携の在り方が問われた。
また、千葉議員は家庭的保育事業と小規模保育事業の現状、特に保育士の確保や事業運営の課題について言及した。市は、今後も保育の質を向上させるため、多様なアプローチを示すことが求められる。行政が直接的に保育士の待遇改善に努めることが、最終的には地域の子育て環境の質を高めることにつながるはずである。
さらに、影山議員は新たな時代の民間活力導入について質問し、行政が行うべき業務の範囲及びプロセスについて徹底した理解と透明性を求めた。特に、民間の視点を取り入れることが新たなイノベーションにつながることが期待される。これに対し、市は多様な民間の協力を得て、今後の行政運営を進める考えを示した。