令和2年第3回北本市議会定例会が9月18日に開かれた。
議事では市政に対する一般質問が行われ、複数の議員が市長に対して様々な問題を質問した。
その中で、工藤日出夫議員は、過去に提起された新庁舎に関する損害賠償請求勧告について質した。
工藤議員は、「市に損害があるとは解せない」とする市長からの回答に対し、過去の百条委員会の調査結果を挙げて再考を促した。
市長は、「契約違反や不法行為が問えないため、損害賠償請求はできない」という立場を貫いた。
また、久保特定土地区画整理事業についても質問があった。
工藤議員は、この事業計画の財源と資金計画の見直しが急務と指摘した。
これに対し、三宮市長は「現行の資金計画は適正であるが、今後の見直しについて検討していく」と回答した。
諏訪善一良議員は、新駅設置の問題を取り上げ、過去の住民投票の結果も踏まえ、調査を進める姿勢を求めた。市長は「新駅に関するニーズが高まれば、再度検討する」と述べたが、具体的な計画には言及しなかったという。
議会では市民からの意見として、新駅設置へ向けた動きへの期待感が示されているが、具体的な審議や調整がまだ不足しているとの課題が浮き彫りとなった。
この日の議事では、市長提出の議案もあり、北本市立学校におけるデジタル教育推進のための設備購入が紹介された。