令和元年12月2日、北本市議会において第4回定例会の第6日が開かれた。議題に上がったのは、部設置条例の改正や手数料条例の改定、国民健康保険税の改正を含む多岐にわたる内容であった。これらの議案に対して議員たちの質疑が活発に行われた。
議案第67号、北本市部設置条例の改正については、工藤日出夫議員が市長に具体的な改革の目的を尋ねた。これに対し、三宮幸雄市長は、組織の再編成が必要だとの認識を示し、エビデンスに基づく政策の実施を強調した。
また、手数料条例の改正に関して、湯沢美恵議員は原価に基づく適正化の必要性を指摘し、中でもコンビニ交付の手数料据え置きについて問題を提起した。これを受け、企画財政部長の田中正昭氏が、市民サービス向上の視点からの料金設定を説明した。
国民健康保険税に関しては、黒澤健一議員から改正についての厳しい質問が寄せられた。健康推進部長の赤沼知真氏は、保険税の賦課限度額引き上げの背景には、近隣市町との足並みを揃える必要があったとするが、住民負担の公平性が確保されるか疑問視されている。
最後に、南部地域整備に関する請願が紹介され、黒澤議員はその重要性を訴えた。市議会は、これを受けて地域のさらなる発展を目指し、議論を重ねる姿勢を示した。議会の活発な議論は、北本市の未来への熱意を反映しているようだ。