令和3年第1回北本市議会定例会では、黒澤健一議員をはじめとする議員が市政に対して多くの質問を行った。議会では、新型コロナウイルス対策を含めた市政全般について、多角的な意見交換がなされている。
黒澤議員は、特に「持続可能な開発目標、SDGsの推進について」言及した。彼は、北本市が掲げるSDGsの理念を基に「誰一人取り残さない持続可能な社会」への実現を目指すべきだと強調した。具体的な施策として、体制の整備や民間との連携の重要性が指摘された。具体的には、「市の新年度予算に対する方針は、持続可能なまちづくりを目指している。市としてどのように反映させていくのかが重要な課題である」と呼びかけた。
一方、黒澤議員は「ごみ処理場の建設問題について」も直言した。北本市の基本方針として、広域処理の推進が掲げられているが、その進捗は不透明であり、具体的な方針の提示が求められた。「市長は、議会の決議に対して対応をどう考えているのか明確に示してほしい」と市長の見解を求めた。
次に、「市制50周年事業について」も取り上げられた。黒澤議員は、歴史的資料の収集や保存、また旧給食センターの有効活用について市長に質問した。この議論は、市としての文化資源の価値を再認識するきっかけとしたいという意向があるようである。
黒澤議員の質問の後、三宮幸雄市長が各質問に丁寧に答えた。SDGsに関する質問に対し、市長は「持続可能なまちづくりに向けた施策を進める」と述べた。具体的には、地域での健康的な生活を推進するための仕組みや教育のICT化などに取り組む意向を示した。
さらに、黒澤議員のごみ処理に関する懸念に対して、三宮市長は、今後の協議を進めることを約束したものの、具体的な進展は見えない状況とのことである。一部の議員からは「容易に広域化を進めることが市民にとっての不利益になる」との指摘があり、慎重な対策が求められている。
令和3年第1回北本市議会定例会では、今後の市政の行方が問い直されています。市民にとって必要な政策が実施されることを、議会において強く求められています。