令和5年9月13日の北本市議会では、幾つかの重要な課題が議論された。特に、久保特定土地区画整理事業についての質疑応答が多く見受けられた。
大嶋達巳議員は、このプロジェクトの進捗状況と課題について質問を行った。事業費が増加し、長期化する中、特にデーノタメ遺跡との共存が懸念されていると指摘した。これに対して、小林照明都市整備部長は、遺跡周辺エリアを除外する見直しが行われ、事業完了が令和27年度に短縮される見通しであると述べた。しかし、この短縮の根拠やさらに具体的な事業費についての説明が求められた。その背景には、昨今の人件費や材料費の高騰が影響を与えているとした。
次に、桜井卓議員は、選挙関連の取り組みについて問いかけた。特に、北本市議会議員選挙における音訳版選挙公報の導入が話題となり、その効果や結果について詳しい確認が求められた。中野了一選挙管理委員会事務局長は、実際に17名がそのサービスを利用し、投票に際して役立ったという結果を示した。今後の改善策や他の地域への波及効果も期待された。
また、生成AIやマンホールの問題にも触れた。福島弘行政策推進部長は、生成AIの行政利用におけるリスクとメリットを挙げ、慎重な対応を求めた。マンホールについては、小林都市整備部長が整備状況を説明し、新たなデザインマンホールの需要について市民の意見を反映させる考えを示した。