令和4年第3回北本市議会定例会が開催され、さまざまな問題が議論された。主要な議題には公務員倫理、選挙、道路に関する問題が含まれているが、特に注目を集めるのはヤングケアラーの支援策や特別支援学級の充実に関する提案であった。
大嶋達巳議員は公務員倫理についての質問を行い、利害関係者との飲食の事例が市民の側から寄せられたことを取り上げた。磯野治司市長公室長は、ジョイントした会食に参加した市職員の報告を行ったが、市 Ethics Regulationsへの抵触について問われると、市長公室長は問題はなかったとの見解を示した。
選挙に関する質問も盛り込まれ、期日前投票の状況について議論が交わされた。中野了一選挙管理委員会事務局長は、期日前投票が全体の投票者に占める割合が上昇しているとも明らかにした。特に、国政選挙では約4割に達し、市民が投票しやすい状況が整いつつあると評価した。
道路利用に関する課題も議論され、特に市道1181号線の通行止めの事案が取り上げられた。さまざまな意見が飛び交う中で、小林照明都市整備部長は、道路崩落の原因を集中豪雨に起因することを説明し、今後の修繕計画についても触れた。また、利用者から自己負担の問題や不満が寄せられた点についても理解を示し、新たな対策を検討する意向を示した。
高橋伸治議員は、ヤングケアラーや特別支援学級への見解を問う発言に対し、教育部長や福祉部長が具体的な支援策を説明した。特にヤングケアラー支援に関しては、専門の相談支援職による取り組みが重要であり、地域共生社会の実現に向けた取り組みを進めると強調した。
最後に、保角美代議員はこども医療費助成制度の窓口払いについて疑問を呈し、他市との違いやその理由について具体的な説明を要請した。この助成制度は、子どもの医療機関への通院時において経済的援助を適切に受けられるかどうかが問われており、問題視されている。
質疑応答では、河口市長に対する意見も出て、未来の改善策に対する期待が寄せられたが、約3時間にわたる議論の中では市民の生活に直結する重要な提案が次々と紹介され、課題は山積していることが浮き彫りとなった。議会は今後も議論を重ね、実効性のある支援策を導入することに力をいれる方針である。