令和3年5月24日、北本市議会が臨時会を開き、議会改革と新たな議長選出など多くの重要な議題が話し合われた。
この臨時会では、まず議会改革特別委員会の委員長である黑澤健一議員が報告を行った。議会改革の一環として「議会史50年特別事業」として過去の議会資料をデジタル化することや、議員の資質を向上するため常任委員会を活性化する提言がなされた。委員長は、「歴史から学び未来を創るためには、資料の保存が重要だ」と強調した。また、「委員会の活動を本会議で報告することも必要」と述べ、さらなる改善の必要性が指摘された。これらの報告内容は全体の議会改革に資するものと認識され、その後も議論が続いた。
次に、議長の辞職が取り扱われた。滝瀬光一議長が自己の都合により辞任する意向を示した。辞職許可の票決は異議なく承認され、滝瀬議長は議場において退任の挨拶を行った。彼は、議長職における経験を活かし今後は市民に寄り添った議員活動を続ける意向を示した。
新たに議長選挙が行われ、工藤日出夫議員が11票を獲得し、当選した。工藤議長は、「市民に開かれた議会、国民の意見を尊重する議会の運営を目指したい」と意気込みを述べた。また、副議長には高橋伸治議員が選出され、その後の挨拶で、「議長を補佐する役割であり、しっかりと努めていく」と抱負を語った。
さらに、北本地区衛生組合議会議員や埼玉中部環境保全組合議会議員の選挙も行われ、新たな議員が決定される中で、議会運営の透明性と公正さが求められた。議会改革特別委員長の報告後も議員間の活発な意見交換が行われ、今後の議会運営においても活性化が期待される。