令和5年12月、北本市議会の定例会において、市政に対する一般質問が行われた。この中で特に注目されたのは、学校給食費の無償化の継続についての提案である。島野和夫議員は、物価高騰の影響を受けている市民生活を考慮し、学校給食の無償化を今後も継続するよう求めた。これに対し、三宮幸雄市長は、給食費無償化の維持について積極的に検討していく意向を示した。早期の対策が求められる中で、低所得の家庭への支援が必要であるとの認識を強調した。
一方、北本団地外周の歩道整備についても議論が交わされ、高橋誠議員が、団地周辺の住民からの安全確保の要望を伝えた。市民に安全な通行を提供するために、今後の整備計画において早急な対応が求められている。また、西仲通線と下水道の整備状況についての質問があり、都市整備部長が現状を報告し、それに伴う課題を提起した。
さらに、新たな地域支援策として、島野議員は、エネルギーや食料品の物価高騰への対策としてプレミアム付き商品券を提案した。市民経済部長もその重要性に言及し、経済回復に向けた具体策を進める意向を表明した。それに続き、時間のない中で、金森すみ子議員も学童保育などの子育て支援の充実を訴え、特に民間保育士の待遇改善の必要性を指摘した。
このように、今回の定例会では、北本市が抱える複数の課題に対する具体的な施策が検討され、市民生活に直結する問題に対する執行部の姿勢が問われた。市政の透明性を高め、住民の意見を市政に反映させるため、市議会は今後もこのような活発な意見交歓を続ける意向を示している。特に、給食費の無償化や生活支援体制の充実に向けた具体的な取り組みは、今後の予算編成にも大きく影響する見通しである。