令和5年3月9日に開催された北本市議会第1回定例会では、重要な市政に関する一般質問が行われた。議員たちは、農業支援や公共施設の利用、さらには公契約条例の制定について踏み込んだ議論を展開した。
松島修一議員は、市街化調整区域にある旧暫定逆線引き地区のまちづくりについて質問した。松島議員は、近隣市に比べて市街化区域が少ない現状を踏まえ、企業誘致の難しさを指摘し、旧暫定逆線引き地区の現状と課題に関する詳細な説明を求めた。これに対し、小林照明都市整備部長は、暫定逆線引き地区の経緯と現在の土地利用案について説明し、今後の方針についても言及した。松島議員は、この地区の企業誘致や土地利用の見通しについても関心を示しており、地権者の意向を確認する必要があるとの見解を示した。
また、金森すみ子議員は、北本駅東口の駅前広場の整備について質問した。金森議員は、改良されたレイアウトに対する市民の声と、送迎車の混雑問題を取り上げ、適切な対策の実施を求めた。小林都整備部長は、警察やバス事業者との協議を通じて安全性を確保したことを説明し、今後も状況を注視しながら改善策を講じていく意向を示した。
さらに、湯沢美恵議員は、農業に対する支援について質問し、特に有機農業や6次産業化への取組の重要性を強調した。有機農業については現在の市の取組状況を問うとともに、新規就農者の支援策についても意見を述べた。 また、公共施設の利用料について、市民活動交流センター導入による影響についても質問がなされ、市民のニーズに応えるための見直しが求められた。
最後に、島野和夫議員は、災害時の受援計画について具体的な計画策定を確認し、平時からの備えの重要性を述べた。これに対し、齊藤市民経済部長は、地域防災計画において、今後の受援計画の具体的な検討を進めていく方針を示した。