令和5年第1回北本市議会定例会では、多様な議案が審議され多くの重要な決議が行われた。
3月17日に開かれた議会には、各議案についての質疑や討論が展開された。議案第20号から第24号までの公会計や市職員の給与に関する改正が話題になり、議会では市民の声が反映される形で進行した。
特に注目を集めたのが、議案第1号である令和5年度北本市一般会計予算である。この予算は234億6,500万円とされ、前年より5.1%の増加を見込む。特に市税収入の増加が寄附金の増に寄与すると期待されているという。三宮幸雄市長も、「未来に向けてチャレンジする市政へ」と述べている。
また、議案第15号の栄市民活動交流センター設置条例が特に議論された。桜井卓健康福祉常任委員長は、地域共生社会に資するものと強調。その設置に対して多数の議員が賛成の意を示した。
さらに、重要な議題として学校給食費無償化を求める請願も採択された。湯沢美恵議員は、給食が憲法に保障された義務教育の一環であると述べ、無償化の必要性を訴えた。これに対して、議員たちからも賛同する意見が相次ぎ、市民のニーズに基づいた施策が求められている様子が伺える。
この他、健康福祉常任委員会による「不良な生活環境の解消」を求める決議も可決されており、生活環境に関連した対策の重要性を再認識させる出来事となった。また、オンライン会議システムを用いた議会運営についても新たな規則が採択され、議会の透明性や市民とのコミュニケーション向上に寄与することが期待されている。
全体として、今回の議会では、北本市が抱える課題に対する市民の声を積極的に取り入れた内容となっており、今後の実施状況について市民からの見守りとサポートが求められる。