令和6年第1回北本市議会定例会が行われ、様々なテーマについて議論された。
本議会では、岡村有正議員が人口減少と高齢化時代における地域のコミュニティの役割について質問を行った。彼は、「2050年の推計人口は約45,682人と予測され、地域コミュニティが果たす役割は極めて重要である」と述べ、その重要性を訴えた。続いて、自身の観点から、「高齢者の単身世帯が増加しているため、自治会の加入率が減少している」と指摘した。
三宮幸雄市長は、地域コミュニティの重要性を認識しており、「地域の連帯感を高めるためには自治会などの活動が不可欠である」と強調した。地域での防災や防犯活動においても、コミュニティが果たす役割の大きさを挙げ、地域福祉を向上させるための取り組みが必要であるとした。
続いて、岡村議員は防犯対策についても質問した。彼は、「北本市の犯罪件数は比較的低いが、市民の安全を確保するために防犯対策が重要である」と言及した。市民経済部長は、北本市の防犯団体づくりや防犯カメラの設置状況について答弁し、地域の防犯意識の向上が必要であると指摘した。
また、議会では市長提出の議案に関する説明も行われた。市税条例の一部改正とともに、令和6年度の一般会計補正予算についての説明があり、特例措置と変更点が詳しく述べられた。特に、能登半島地震に関連する税の控除に関する改正が重要視されている。
本会議は、地域の課題を共有し、今後の施策についての意見交換の場となった。議員たちの発言を通じて、地域コミュニティの意義とさらなる充実が求められていることが浮き彫りになった。今後、市としても地域の絆を深める取り組みを進めていく必要がある。