令和4年第1回北本市議会定例会が3月22日に開催され、市政に関する一般質問が行われた。
滝瀬光一議員(14番)は、自治体のデジタル化について質問した。特に、デジタル技術を活用した業務改善の現状や課題について詳しく問う。この中で、新井信弘行政経営部長は、AIやRPAを導入し、具体的な業務の効率化が進んでいることを報告した。例えば、現在までに約1985時間の業務時間を削減したとのことである。これにより、職員の業務が効率化され、時間的な余裕が生まれる兆しが見られている。
さらに、滝瀬議員は「書かない窓口」の導入状況についても質問し、これに対し大島一秀市民経済部長が県内の導入状況について説明した。「書かない窓口」は、申請者が記入せずに済む仕組みで、これにより記入作業が不要となるため、効率的な業務運営が期待されている。
次いで、道路整備についての質疑も展開された。滝瀬議員は、上尾道路Ⅱ期区間について進捗状況を問う。これに対し、山崎寿都市整備部長が進捗状況を詳述した。国道事務所からの説明では、地元説明会や用地取得の進行状況について言及し、前向きな進展があることを伝えた。また、工事に伴う環境調査に関しても、適切な対応を進めているとの報告がある。
さらに、北本総合公園野球場の整備に関する質問も挙がった。滝瀬議員は、電光掲示板の更新について、利用者の便を考慮した速やかな整備の必要性を強調した。三宮幸雄市長は、スコアボードの更新に向けた計画を明言し、地域振興の重要な一環として実施する意向を示した。
最後に、資材置場設置の規制について質問があり、三宮市長は条例の制定に向け、環境保護や公益の観点から今後の検討を進める意欲を表明した。市民の生活環境を維持向上するためにも、適切な規制を考慮しながら進めていくとの方針が示された。
本議会は、各議員の鋭い質問と執行部の丁寧な回答で、自治体のDX推進、道路整備の進捗、地域振興に関する施策など、多岐にわたる課題への取り組みが継続されていることを示した。地域の暮らしをより豊かにするため、今後も積極的な議論が期待される。