令和4年第4回北本市議会定例会の一般質問では、住民の健康と安全を守るための様々な施策が議論される一方で、特に国民健康保険の現状や通学路の安全対策が話題となった。
まず、大嶋達巳議員が国民健康保険の2方式導入について問うた。市民にとって負担額が増える中、この制度の影響は少なからず波及している。特に、コロナ禍での減収が影響し、減免申請が増加した様子が伺えた。古海健康推進部長は、こちらの現状として、減免規定を設けていると語り、今後も制度の周知を徹底する意向を示した。
次に、マイナンバーカードの健康保険証としての利用が進められているが、これには課題も生じているとされる。市民の間ではマイナンバーカードに対する不安が募っており、紛失時の対策や、カードを持たない市民への配慮が求められている。健康推進部長は、国の施策を踏まえた対応を検討し、市としての役割を果たすことに努めたいと強調した。
通学路の安全確保においては、岸昭二議員が警察署にスクールゾーン設置の要望書を提出したことに言及。安全点検の実施や、構内の明示的な標識設置が重要として、さらなる対策が急募されている。教育部長は警察との連携を図りながら、事故防止に向けた取り組みを推進する意向を示している。
最後に、公共施設の管理についても質問がなされた。特に、空調設備の整備状況やその運営方針について意見が交わされた。各種施設の老朽化が進む中、必要な修繕を迅速に行うことが求められる。教育部長は、使用される場であるからこそ、効率的な管理運営を推進していくと述べた。市民が安心して利用できる公共空間の確保が今後も続くと期待される。
このように、北本市議会では市民生活の多岐にわたる問題が総合的に議論され、今後の施策に反映させるための意見交換がなされた。市議会の活動は市民の声を反映し、より良い明日を目指す重要な場となっている。