令和3年6月3日、北本市議会において、定例会の議事が行われた。議案の質疑や報告について活発な議論が交わされた。
議案第35号では、西小学校の給食室建設工事の契約に関して、湯沢美恵議員が質疑を行った。湯沢議員は、市内業者の配慮について確認し、契約書に基づく保障の内容を求めた。これに対し、大竹達也教育部長は、分割工事契約について市内業者の参加を考慮したと言及。加えて、2次下請け業者への保証については、最低制限価格を設けることで配慮をしていると強調した。
次に、議案第37号の「教育委員会委員の任命」について議論された。質疑において議員から異論はなく、委員の任命が同意された。続いて第38号の監査委員選任に関しては、岡村有正議員が市外在住者の任命に異議を唱えた。市税理士会からの推薦に対して、透明性が求められる中、監査委員にふさわしい人物を選定した経緯が、様々な意見を引き出した。
議案第39号や第40号については、質疑が行われず、スムーズに進行された。報告第3号から第7号に関しても質疑はなく、次第に採決へと移行した。特に報告第5号では、都市計画事業の経営状況について情報提供が行われ、市側からの報告が求められた。
また、議案第41号においては、今年度の一般会計補正予算が提案され、システム導入や著作物使用料など、具体的な項目に対して詳細な質問がなされた。桜井卓議員は人事制度のシステム化について具体例を挙げ、導入状況を確認した。
最後に、議請第4号ではエネルギー政策に関する意見書が提案され、気候問題への取り組みが強く求められた。国に対して脱原発や再生可能エネルギーの推進を訴える内容となっており、議員間での賛否が交わされることが予想される。