令和元年12月11日、北本市議会第4回定例会第15日目が開かれ、議員たちが市政に対する一般質問を行った。
最初の質問は、渡邉良太議員からのもので、防犯施策についての詳細が求められた。渡邉議員は、現在の犯罪情勢について国の統計を引用し、地域の安全を守るためにどのような対策が講じられているかを質問した。「本市の刑法犯認知件数は減少傾向にあり、県内で5番目に低い状況です」と述べ、さらなる防犯強化が必要と訴えた。これに対し、新井信弘市民経済部長は、「広報や街頭キャンペーンを通じて防犯意識を高める活動を行っている」と説明し、地域の協力体制を強調した。
次に、岡村有正議員が台風19号による豪雨災害からの教訓について質問した。岡村議員は、被災者への支援体制や災害時の対応を重視しており、特に「現場優先」という考え方が重要であると指摘。これに対し、三宮幸雄市長は、「危機管理計画に基づき迅速に対応し、避難勧告を適切に発令した」と答えた。また、広島市の事例を取り上げ、「従来の対応と異なり、地域の声を聞く姿勢が必要である」とし、その重要性を強調した。
さらに、黒澤健一議員の一般質問では、新たな市長提出議案について言及。黒澤議員は、「北本市の長期的な計画について市民の理解を深める必要がある」と訴え、計画の透明性を求めた。三宮市長は「市民との対話を重視し、透明性を持った計画推進に努める」と答え、今後の具体的な施策に期待感を示した。