令和２年第１回北本市議会定例会が令和２年３月27日に開催され、議案の質疑、討論、採決が行われた。今回の定例会では、いくつかの重要な議案が上程されたが、特に「議案第21号」の栄小学校の廃校についての質疑が注目を集めた。
議案第21号は北本市立学校設置及び管理条例の一部改正であり、栄小学校の廃校についての内容である。この議案に対しては、賛成と反対の両方から多くの意見が出された。賛成派からは、学校規模適正化の観点からの必要性が強調された。
一方、反対派は児童の権利にも言及し、廃校決定に際して児童への説明や意見聴取が不十分であったと指摘した。特に桜井 卓議員は、「学校の主役は児童であり、廃校は児童にとって大変重要な問題である」と主張し、その意見表明権が無視されていることに懸念を示した。
また、北本市の高橋伸治議員は「保護者や地域の意見聴取は行われたが、児童への説明が欠けていた」と補足し、児童の意見を尊重することの重要性を強調した。
議案第21号は最終的に可決され、栄小学校は令和３年度末で廃校とされる。議会内では、児童がどのようにこの決定に向き合うか、そしてそれに伴うメンタルケアが今後の課題になると見込まれた。教育現場の変化が子供たちの心にどのような影響を与えるのか、引き続き注視する必要があるとした。
その他の議案としては、一般会計予算や健康保険特別会計予算などが呈示された。特に、令和２年度の一般会計予算では、学校の教育環境の改善や地域福祉支援施策が固く約束されており、今後の実施状況に対する期待が寄せられた。本定例会での議案において、執行部からは施策の具体的な進展を強く求める声があり、今後の方針が注目される。
議会は、各議案についての質疑応答を経て、全体としての可決がなされ、今後の執行を進めることが決定された。本会議の結論と今後の施策の施行がどのように市民に還元されるか、議会として継続的な関与が求められよう。