令和6年第2回北本市議会定例会では、平和行政や福祉に関わる多くの質問が取り上げられた。
平和を考える集いに関して、齊藤市民経済部長が発表した内容では、7月31日から8月4日まで文化センターで開催されるほか、中学生向けのポスターと標語展が行われると報告した。また、若者の参加促進が強調され、初の試みとして中学生を対象に朗読劇の出演者を募集し、2名が応募したことが示された。
児童の登下校に関する安全対策についての質問では、カーブミラーの老朽化を定期的に点検し、事故防止に努めるとの説明があった。市民の安全を守るため、適切な維持管理が行われていることが強調された。
福祉タクシーについての質問では、利用者数が311人、利用枚数は41,201枚と報告され、前年よりも若干の増加を示しつつも、利用率の向上が課題とされた。制度変更により一回に利用できる券の枚数が2枚に増えたことが利用者に好評だったという。デマンドバスでは、車椅子のまま乗車するためには介助者の同乗が必要であるが、今後の拡大も検討していくとの回答があった。
また、公共施設での安全な生活環境の整備に関して、視覚障がい者のための支援策が進められており、歩道の新設や改善が求められている。さらに、音響信号機の設置状況についても、今後の導入を検討する意向が示された。
今関公美議員の質問に対し、児童福祉の観点からも、障がいのある子どもたちにとっても、より良い環境を提供するための支援策が重要であると強調され、視覚障がい者を含めた福祉の充実が求められた。学校教育の中でも、福祉政策の視点を取り入れ、子どもたちに対する適切な指導が実施されていることが市の方針として示された。