令和4年第3回北本市議会の定例会が、9月6日(火曜日)に開催された。議題には教育委員会委員の任命や子どもの権利擁護に関する議案が含まれ、各議案の質疑、討論、採決が行われた。
中でも、教育委員会委員の任命に関する議案第46号には多くの議員が質疑を行った。黒澤健一議員は、今回選任された委員が元教師であり、民間からの委員選定を基本とする市長の方針が続くのかを問うた。これに対し、三宮幸雄市長は、広く識見を有する人物を選定する意向を示しつつも、「民間にこだわらず教育に精通した方も選任する考えは変わらない」と述べた。
次に議案第50号と51号の質疑では、子どもの権利擁護委員の委嘱がテーマとして挙げられた。桜井卓議員は、委員の選任が必要な理由を問うと、長嶋太一総務部長は「今回の委任は新たな取組として、専門的な知識を有する者を選任すべきと考えた」と説明。議員たちは市内外の人材確保への意見を交わし、専門知識の重要性を強調した。
一方、議案第52号の一般会計補正予算については、緊急の支援策として中小事業者や農業者への助成も行われる。桜井議員からは、指定管理事業者への支援が見送られた理由を問う声も上がり、新井信弘行政経営部長は、「指定管理者とのリスク分担ルールが存在しているため、こちらの支援は難しい」と答弁した。その中で、市の支援が必要な場合は個々の協議で検討することを明言した。
さらに、道路環境整備関連の質疑も行われ、工事の担い手を地元業者にする意向が示されたが、実際には市外業者との連携も必要との見解が示されていた。議会全体として市の観光資源や市民生活の質向上を目指す発言が多く見受けられた。
最終的に、本日の様々な議案に対する質疑と討論が行われた後、すべての議案が採決に付され、原案通り可決された。議会は今後も市民生活の向上に努めていく姿勢を保つことを再確認した。