令和2年9月16日の北本市議会定例会では、市民経済部及び保健推進部の担当者が各種支援策や対策について報告した。特に、中小企業関連では、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの事業者が打撃を受けている現状が浮き彫りになった。
中小企業者等支援給付金支給事業では、既に国の持続化給付金を受けている事業者が多く、申請件数は265件となり、当初予定の1,800件には届かなかった。一方で、デリバリー関連支援補助金では、申請が低調であったことが確認された。景気回復の見通しが見えない中、今後の対策が求められている。
また、熱中症対策に関しては、特に高齢者における対策が重要視されている。各種リーフレットが配布される中、熱中症による救急搬送者が高齢者に集中している現状が報告された。特に、独居高齢者への訪問による啓発活動が進められており、エアコン購入補助の導入も検討事項として挙がった。
子どもの予防接種に関しても言及され、特に感染症の流行に伴う予防接種の再評価が急務とされている。今後は幅広い世代への啓発とともに、家庭環境に応じた効果的な施策が必要とされている。
最後に、図書館サービスの拡充案が提案され、オーディオブックの導入が他市からの成功例を踏まえ検討される。これにより、視覚に障がいのある人々や高齢者が手軽に情報アクセスできる環境が期待される。
全体として、議会は市民の生活向上を目指す取り組みが進められ、今後の施策実施にあたっては、市民の声を聞きながら方針が定まっていくことが強調された。今後も経済的、健康的、文化的な側面からの支援が市民生活の安定へ寄与することが求められる。