北本市議会の定例会が行われ、様々な市政についての質問が展開された。
特に、松島修一議員が取り上げた上尾道路の進捗状況は注目を集めた。松島議員は、「この事業は北本市にとって非常に重要であり、進捗状況を詳しく知りたい」と強調した。この上尾道路のⅡ期区間は、平成23年度に事業化されたが、未だ完成には至っていない。小林照明都市整備部長は、工事が急速に進んでいることを述べ、また「環境調査も行い、住民からの意見も反映させるべく、努力している」と語った。
次に、企業誘致に関する取り組みで三宮幸雄市長は、「民間の力を借りた企業誘致が必要であり、他市の成功事例を参考に、着実に進めていく」と述べた。市としては、地域経済の活性化に向け、企業誘致専門の部門を設置しているという。また、現在の進捗状況を報告し、具体的なエリアとの連携として、桶川北本インターチェンジ周辺地区に期待を寄せた。
また、地域資源を活用した地域活性化についても議論された。松島議員は、「地域の歴史や自然資源を結び付けた取り組みが必要」と訴えた。答弁を行った三宮市長も、この地域の特徴を生かしたまちづくりの重要性を強調した。
高齢者福祉についての質疑も行われ、特に独り暮らし高齢者の見守りを強化する方策として福祉団体との連携の必要性が指摘された。高齢者福祉部の古海史予部長は、緊急通報システムや地域との連携の重要性について詳述した。
議会は、引き続きコロナ関連施策や経済支援策についても熱心な討議がなされ、住民支援の必要性が強く認識された。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた経済の回復を目指し、具体的な施策を講じる意義が強調された。