令和2年度第2回北本市議会定例会が開催され、本定例会の主要な議題には市長提出の26議案と市政概要報告が含まれている。
市長提案について三宮幸雄市長は、議案第43号として、新型コロナウイルス感染症に対応する支援策を盛り込んだ補正予算を提案した。この補正予算には、特に中小企業への給付金支援が含まれており、経済回復を図るための重要な手段として位置づけられている。
また、議案第44号では、特殊勤務手当に関する条例の改正を通じて、感染症防疫作業に従事する職員への手当支給が求められている。三宮市長はこの手当について重要性を強調し、職員の健康を守る施策を進める必要があると述べた。
さらに、議案第46号および第49号では、固定資産税や都市計画税に係る特例措置を講じ、納税者の負担軽減を図る考えが示された。これにより、特に新型コロナの影響で困難な状況にある市民に対する配慮が求められる。
続いて、吉野一副市長から市政概要が報告された。副市長は新型コロナウイルス感染拡大を受けた様々な支援策について具体的な実績を紹介した。特に特別定額給付金の支給状況や、テイクアウト・デリバリーを促進するための市の取り組みについて言及した。
「特別定額給付金は、支給対象世帯に対して1世帯あたり10万円を支給するもので、現在の支給率は43％に達している」と吉野副市長は述べ、その施策の迅速な実施を誓った。これに関連して、市内の観光情報サイトの立ち上げや、イベントの再開についても触れ、市全体の活性化に向けた努力が報告された。
また、教育長の清水隆氏は、通常の学級数や児童・生徒数の減少について報告し、教育が求められる諸課題にどのように対処するかを示した。清水氏は新型コロナウイルス感染症の影響下での学校再開に向けた取り組みについて強調した。
全体として、新型コロナウイルスの影響を強く受けている中、地域経済の回復支援とともに市民の生活を守るための施策が詰まった会議となった。議会は今後の議案審議を通じて、市民生活の安定支援を進めていく方針だ。