令和6年第1回北本市議会定例会が3月11日に行われ、様々な重要事項が議題として上がった。
特に注目されたのは、消防団と農地転用に関する一般質問だ。
消防団については、大嶋達巳議員が現状と課題について質問した。消防団員の定数は現在135名で、6つの分団に分かれている。市民経済部長の齊藤仁氏によると、過去に消防団の人数が変動し、地域の意見も反映させながら現在の編成に至っているという。今後の人口減少に伴う消防力の維持や必要人員の考慮についても言及され、慎重な検討が求められた。
続いて農地転用の件では、農業振興地域整備計画に基づいて、適切な手続きや基準が設けられており、農地の転用件数がここ数年でどう推移しているかが問いただされた。市民経済部長の齊藤氏は、農地転用の実績について詳細に説明、直近の5年間の具体的な数字も示しつつ、農地が減少している現状について懸念を示した。
さらに、一般質問の中で、生後1か月から5歳児にかけての健診の重要性が指摘された。この健康診断の充実は、母子保健の充実や、地域における早期発見の重要性に直結している。市は令和6年度中に健診の支援制度を導入予定で、子どもの健康を守る取り組みが加速している。
各中学校にはさわやか相談員やスクールカウンセラーが配置され、相談支援体制の強化にも力を入れられており、特に、スクールソーシャルワーカーの役割や活動状況についても質問がなされた。
また、福祉避難所の運営についても言及され、災害時に特に配慮を要する方々へのサポートが重要であることが強調された。
最後には、公立保育所の運営状況や待機児童問題も取り上げられ、特に保育士確保の重要性が確認された。地域のニーズに応じた保育サービスの充実が課題として残っている。
議会では、各議員が積極的に意見を交わし、北本市の将来に向けた具体的な方策を模索している様子が伺えた。
市民のニーズに応え、持続可能なまちづくりに向けた姿勢が求められていることを確認し合い、最後の一般質問が終了した後は、全議員に充実した議論が行われたことへの労いの言葉が交わされた。