令和5年第1回北本市議会定例会が2月20日に開かれ、議事が進められた。出席した議員20名は、市長提案の議案に対して審議を行うこととなった。
議案の中で最も注目されたのが、令和5年度北本市一般会計予算であり、総額は234億6,500万円に上る。市長の三宮幸雄氏は、歳入面では、市税が前年と比べて3.1%の増加を見込むと述べ、ふるさと納税なども推進する意向を示した。
特に、歳出に関しては社会保障関連経費が増加傾向にあり、公共施設の老朽化問題にも触れ、施設の改修や整備が必要であると強調した。議員からは、外構工事の遅延の問題が指摘され、関連する追加経費の必要性が議論された。
また、出産応援に関する交付金に関しては、妊娠届出時に5万円、出生届後には子ども一人当たり5万円を交付する体系を提案した。これにより、若い世代の支援を強化する予定であるが、具体的な運用方法に対して議員からは疑問が呈された。
市長は、これらの政策が地域の魅力を向上させるために不可欠であると述べる一方、経済の動向に注意を払いながら適切な施策を進めることの重要性を訴えた。特に、昨今の物価上昇などの社会状況を受けて、慎重に財政運営を進める必要があると指摘した。