令和5年第1回北本市議会定例会での一般質問が行われ、特に乳幼児や高齢者の支援、ならびに平和教育に関する議論が活発だった。
新中央保育所建設の進捗について、鈴木 稔福祉部長は、建設工事が進行中であり、施設の自然環境を生かした設計が施されていることを強調した。外構工事については入札不調が続いており、開所が数か月遅れる見込みとのことだ。各保育施設における待機児童の状況についても触れ、0歳から2歳児のニーズが高まる中で、今後の対策が不可欠であることが指摘された。新中央保育所の0歳児受入れは令和6年度からの予定である。
デマンドバスは市民に非常に好評を得ており、特に運賃設定や運行区域の拡大が議論の対象となった。高齢者割引の導入については、財政の観点から現時点では困難との返答だったが、利用者のニーズに応じた運行ルートの見直しが求められている。薬局への寄り道を含めた更なる柔軟な運行が重要であるとの意見もあった。
平和教育に関する意見も多く寄せられた。中村 洋子議員は、子どもたちへの教育の重要性を訴えた。教委による独自の平和教育副読本の活用状況についても説明があり、今後の活動に期待が寄せられている。加えて、平和宣言塔の設置に関する詳細についても言及され、地域住民の要望にも応える形で進めていくとのことであった。
最後に、生活相談や納税相談に関する今後の方針についても言及され、各窓口との連携強化や必要な情報提供の迅速化が求められていることが明らかとなった。市民の生活安定を図るため、随時情報を発信していく重要性が強調された。
この議会は、市民サービス向上に向けた様々な方策の模索であり、活発な意見が交わされる場となった。引き続き、課題解決に向けた知恵を集めていく姿勢が求められる。