令和元年9月27日、蓮田市にて定例会が開かれた。各常任委員会の審査結果が報告され、多くの議案が一括上程された。
各常任委員長による審査経過報告では、様々な議案について詳細な説明が行われた。例えば、総務委員長の菊池義人議員は、議案第44号「専決処分の承認を求めることについて」の審査に関して、掲示場の借上謝礼の件について説明した。掲示場所は127箇所で、謝礼を払っている人数は30名とのことだ。加えて、同議案に絡んで「公共施設等については謝礼は発生しない」とも述べた。
また、民生文教委員長の高橋健一郎議員は、議案第50号に関して、幼児教育無償化と食事提供にかかわる費用に、「基本的に保育料に含まれているので、負担増にはならない」との認識を示した。
議案の審査を通じて質疑も多く行われた。中には、議案第56号「蓮田市一般会計補正予算(第3号)」に対する質問があり、補正予算について市の財政状況を問う声もあった。特に、福祉課では社会福祉寄附金の使途について尋ねる場面もみられ、「身体障がい者自動車改造助成の一部にも当てられる」との答弁があった。
議会の最後には、市長の中野和信氏が挨拶に立った。台風災害に触れ、「今後、より一層気を引き締めて安心安全なまちづくりに努める」と強調した。また、黒浜川島地区の新蓮田サービスエリアに関しては、大盛況であるとし、スマートインターチェンジの設置に向けた「国の事業採択決定の吉報」を伝えた。
これらの議事の中では、特定事件に関する継続審査の申し出もあり、議会では各議員の意見が飛び交った。様々な立場から、多角的な視点で議論が行われ、市民にとって重要な問題が議題として上がっていることが実感された。議会のすべての議案はもとより、特に市民生活に直結する福祉や教育施策について、今後も注視していく必要があると強く感じられた。