令和4年3月の蓮田市議会定例会が終了した。議会では多くの議案が審議され、採決されたことが報告された。特に注目されたのは、議案第24号である「令和4年度蓮田市一般会計予算」である。議案は原案通り可決されたが、議論においては黒浜緑地の整備を巡る意見が多く交わされた。
初めに、黒浜緑地の整備に関する議論が行われた。ある議員は、「全面抜根・ファイバーセメント吹きつけの計画に反対する請願が提出されたが、安全性の観点から実現性が担保されない恐れがある」と述べた。この意見に対し、別の議員は「住民の意見を尊重し、可能な限り樹木を残す施工方法の検討が必要だ」と反論した。
また、公共施設の維持管理においても議論があった。特に「サブアリーナの増築」をめぐる話題では、予算案に対する委員会での質疑が重要視された。ある議員は、「具体的な整備計画が提示されなかったことに疑問を持っている」と指摘した。議論の中では、「安全確保と緑の保全を両立させるために、もっと透明性を持った意思決定が求められている」との意見もあり、市民の納得が必要であるとの結論に至った。
市長もこの議論に参加し、「今回の整備計画には重みがあり、しっかりと市民の合意を得る姿勢が重要だ」と強調した。他方、市長の発言には、安心・安全が求められているという認識が映し出されていた。
討論の中で、多くの議員が黒浜緑地の整備と予算執行のバランスを議論。改めて住民説明会の重要性、周知の技術的緻密さを求める意思が示された。
最後に、市議会は結束を強調しつつ、今後の施策においても市民との対話を欠かさない方針を示した。市長の挨拶で、6時10分に今回の定例会が閉会した。