令和5年3月14日、蓮田市議会の定例会が開催され、交通弱者や認知症対策についての重要な議論が展開された。
特に交通弱者に対しては、地域公共交通の改善が求められている。高橋健一郎議員は、交通手段を必要とする高齢者からの要望が多いと述べた。市の交通政策については、路線バス網が充実していることが強調され、現行のデマンド交通の導入が難しい状況が説明された。
高橋議員は、白岡市の成功事例を挙げてデマンド交通の導入を提案した。これに対し、長谷部幸一健康福祉部長は、重度心身障がい者への施策として福祉タクシー利用助成が実施されていることを説明し、課題の解決策として地域との連携が必要と述べた。
認知症に関しては、認知症フレンドリー社会の構築が議論された。高橋議員は、高齢社会における認知症支援の重要性を指摘し、院内の支援体制の充実が必要だと呼びかけた。市は既に認知症サポーター養成講座を行っているが、さらなる取り組みが求められている。
選挙投票の手助けを必要とする人への対応についても議論がなされた。原淳司選挙管理委員会事務局長は、代理記載や郵便投票の制度について説明し、手続きの簡素化を図ることが難しい現状を伝えた。市長は、これらの施策が市民の利便性向上につながるよう引き続き努力していく考えを示した。
議会は、今後具体的な施策をさらに検討し、交通弱者支援や認知症対策の推進に努めていくことが確認された。何よりも市民が安心して生活できる社会の実現が求められている。