令和4年6月29日、蓮田市議会では一般質問が行われ、降ひょう被害に関する支援策や病児保育、並びに生理用品の無償配布についての議論が展開された。
初めに、6月3日に発生した降ひょうによる被害の状況が報告された。農業被害は約2.27ヘクタールに及び、被害見込金額は1,207万円である。主に梨やブドウなどが被害を受け、特に多目的防災網を未設置の圃場で被害が集中した。これに対し、市は病害虫防除用の農薬や肥料購入費を補助する予定であるとされた。
次に、犬猫のマイクロチップ装着義務化について触れられた。市内の迷い犬や迷い猫の現状については、過去3年間で1ヶ月あたり約10件の相談が寄せられているが、新たな対策としてマイクロチップの情報登録を進め、所有者の特定を図る方針が示された。さらに、マイクロチップ装着にかかる費用について説明され、助成金の実施についても今後検討されるとのこと。
生理用品無償配布については、令和3年度の実績が142パックであったことが報告された。蓮田市では生理の貧困問題への対策も進められており、今後は学校トイレへの生理用品の配置についての検討が必要だと強調された。一元的に収容し配布する仕組みの構築が求められているなか、各種の手続きを簡素化する必要性が認識されている。
市長は、災害時も含めて行政がいかに迅速に対応できるかが重要であるとし、今後も地域と連携を深めて効果的な支援を行っていく姿勢を示した。議会では農業への支援と新たな生活支援が今後の課題となることが再確認された。