蓮田市議会の令和3年6月定例会では、新型コロナウイルス対策、図書館、教育、孤立・孤独対策など、さまざまなテーマについての議論が行われた。
特に新型コロナウイルス対策に関しては、北角嘉幸議員が市のワクチン接種実績や体制について質疑を行った。長谷部幸一健康福祉部参事は、75歳以上の高齢者のワクチン接種率が約55.61%、65歳以上では約30.59%と明かした。接種率が埼玉県平均を下回っていることに市民の不満が集まる中、予約の難しさやワクチン供給の不確実さが課題として浮上しており、改善策の必要性が示された。
また、図書館の開館時間やレファレンス機能については、利用者の利便性向上が求められた。さらに、乳がんや子宮頸がん検診の重要性が強調され、行政として、気軽に相談できる窓口の必要性が訴えられた。
市民の孤立や社会的な問題に対する取り組みとして、生理の貧困対策が浮上し、地域での生理用品無償提供の必要性が強調された。また、自殺対策についても議論があり、早期発見のための地域や職員の研修、相談窓口拡充の重要性が確認された。
更に、新しい蓮田駅周辺整備の動きや、県道蓮田鴻巣線の歩道整備事業についての見通しが語られ、総じて地域医療や介護における連携強化が求められた。市政は、地域住民の命を守るため、医療制度の安定性を確保し、関連機関との連携を続けることが重要との認識が示された。
市長は、多岐にわたる疫病、経済的課題、地域間の支援体制等の重要性を再確認し、新たな施策を通して地域経済の活性化及び社会的支援を強化したい意向を表明した。