令和元年6月28日、蓮田市議会は定例会を開催し、市政に関する一般質問が行われた。特に注目が集まったのは、高齢者ドライバーの運転免許自主返納制度についてである。
15番の齋藤昌司議員は、この問題に関して自らの痛ましい経験を語り、事故件数や自主返納者の推移について質問した。環境経済部の折原宏道部長によれば、蓮田市内では過去2年間に65歳以上の高齢者ドライバーによる事故が増加傾向にあり、平成30年には57件に達したという。自主返納者数は平成29年182人、平成30年184人と微増であったが、今後の対策が求められると強調した。
また、齋藤議員は自主返納者に対する支援制度についても言及した。現在、蓮田市ではシルバー・サポーター制度に協賛している店舗が少ないため、高齢者がより良い生活を送るための施策の拡充が必要であると訴えた。
市民体育館の保全事業についても言及された。町田一幸生涯学習部長は、蓮田市総合市民体育館が築25年を経過し、修繕が必要であることを認めた。整備計画には、早急に対応すべき項目が含まれており、予算を設定して実行する意義を強調した。
交通安全対策も重要なテーマとなった。市内の通学路は特に改善が求められており、通学路の安全確保に向けて教育委員会も関係機関と協力して点検を実施している状況である。本会議では、具体的な改善点や話し合いの結果が報告され、それに基づいた対応策が求められた。
さらに、蓮田市では黒浜沼周辺の自然環境保護施策についても話題に。今年度、保全活動を行なっている団体と協力しつつ、干ばつに関連する対策を検討する必要性を認識しているとの報告があった。