令和4年3月9日、蓮田市議会で開催された定例会では、市政に関する一般質問が行われた。
一般質問では、森伊久磨議員がまず住民説明会の開催について言及した。黒浜緑地の整備に関して地域住民へ説明会が実施されなかったことが問題とされた。森議員は、「住民説明会の開催判断と基準について」質問し、市の考えを問いただした。山口亨総合政策部長は、法令に基づく説明会は開催しているものの、必要性を考慮して課題が残っていることを認めた。他にも、「地下鉄7号線の延伸について」進捗状況と今後の方針を確認した。加えて、埼玉県の要望活動についても質問された。
さらに、同議院は中野市長に対して、16年間の市政運営を振り返っての所感を求めた。市長は、自身の任期の中での事業推進について、「政治的野心は持たなかった」と語り、市民の幸福を第一にして運営したことを力説した。その上で、次期市長に向けてエールを送る形で、今後の市政の発展について考えを述べた。特に、民間企業や地域住民との協力を通じて、地域に密着した運営を進めていく意向を示した。
また、「障害者の社会参加促進について」の質問があり、蓮田市内の障害者関連施策についての現状が報告された。特に、障がい者手帳所持者数のデータも提供され、近年の傾向や対応策についても説明された。市は、地域自立支援や相談支援体制の強化を図りながら、社会福祉施設やサービス向上に向けた取り組みを続けていく意識を示した。
また、帯状疱疹ワクチン接種に関する質問においては、今後の助成事業についての考えや、実施に向けた医療機関との連携についても多くの見解が交わされた。これにより、広く市民への周知と実施に向けた助成計画の方向性が示された。
このようにして、議会では多岐にわたるテーマが論じられ、市民の意見や要望を受けての施策づくりが求められる中、丁寧な説明と質疑応答が行われていることが議論の後ろ盾となっている。今後の蓮田市政の発展が期待され、連携の上、さらなる地域活性化に向けた取り組みが望まれる。