令和5年9月の蓮田市議会定例会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。特に注目されたのは、湯谷百合子議員の市内中学校におけるいじめ問題に関する質問である。
湯谷議員は、過去の議会での答弁に不一致があったとし、いじめ問題専門委員会としての調査や、調査時の説明義務について再度確認を求めた。安田修一学校教育部長は、いじめ発言についてはなかったとしたが、湯谷議員は保護者の証言を挙げ、事実確認を求めた。また、いじめの早期解決に向け、新たな委員の下での調査を行う必要性を強調した。
続けて、湯谷議員は、地域の視点を反映した市民行政運営についても質問した。黒浜緑地整備計画の変更を通じて市民の意見がどう生かされているか、どのような混乱があったのかと問い質した。町井孝行環境経済部参事は、市民への説明不足を認め、新たな整備計画に関して周知を徹底する必要性を述べた。
一方、サブアリーナの増築に関する問題も浮上した。小宮雪晴生涯学習部長は、札幌市における市民の声とその代表性を挙げ、地域の活性化が重要であると述べた。 湯谷議員は、具体的な市民の視点を求め、特に高齢者の意見を聞くことが求められていると指摘した。
また、秦邦雄議員の質問に対し、公共施設の管理計画についても触れられた。新井宏典総務部長は、蓮田市公共施設等総合管理計画の策定状況や今後の見直しについて説明し、特に老朽化した公共施設の維持管理が急務であることを認識していると述べた。
さらに、高齢者福祉計画につながるアンケート調査の結果も報告され、現在利用されているサービスに不満を持つ高齢者が多い状況が証明された。