令和4年第3回定例会では、市民生活に直結する重要な議題がいくつか提起された。
まず、マンションの防災に関する議論が展開された。市では、地元自治会と連携し、自主防災組織の結成を促進する方針を強調しているが、現在も結成されていない高層マンションがあり、市民の理解と協力が求められている。
また、横浜市などが行っている防災マンション認定制度の導入について質問があった。市の response では、他の自治体の事例を研究し、導入の検討を進める決意が表された。その中で、地域性に応じた支援が重要であることも指摘された。
次に、高齢者の孤独や孤立に対する施策の現状も報告された。市は、高齢者あんしん相談センターを中心に、独居高齢者への支援を強化し、実態把握訪問により状況を確認している。相談体制は強化されているものの、さらなる周知と連携が必要であるとの声も上がった。
加えて、ヒアリングフレイルについても重要な話題として取り上げられた。高齢者の聴覚機能の低下に伴うコミュニケーションの問題が、孤独や認知症と関連していることが既に認識されており、予防策としての施策の必要が強調された。市は、基礎調査を通じてニーズの把握を行い、フレイルに関する啓発活動を進める考えである。
それに対し、補聴器購入に関する助成制度については、補聴器の利用促進を目的とした政策提案も出された。高齢者が安心して暮らすためには、早期の聴覚機能の維持が不可欠であり、そのための施策が求められている。市は、現行の法律や予算に基づき、高齢者福祉に向けた対策を模索している。また、介護予防の視点からも補聴器支援の検討が進められる見込みである。
最後に、市道997号線の速度制限についても言及があった。市は、通学路や生活道路としての安全を第一に考え、地域場面に応じた対策を講じる意向であり、住民の安全を確保するための取り組みを強化する姿勢を示した。