令和3年2月8日、上尾市議会第1回臨時会が開催された。
本会議では、市長が提出した議案第1号および議案第2号が議題となり、詳細な説明が行われた。議案第1号に関しては、令和2年度上尾市一般会計補正予算(第12号)が提案された。これは、新型コロナウイルスワクチン接種に必要な費用の計上を含んでいる。市長の畠山稔氏は、「市民全員にワクチン接種を実施するための必要経費を計上した」と述べた。
具体的には、接種体制構築のための予算として14億1,033万2,000円が追加され、累計予算額は940億6,918万3,000円に達するとのことだ。さらに、西貝塚環境センターにおける火災による損傷の復旧工事も含まれている。
議案第2号については、緊急の必要から市長が1月26日に行った補正予算の専決処分の承認が求められた。健康福祉部長の石川克美氏は、「接種体制を整えるための費用が計上された」と強調した。
今回の臨時会では、議案に対する質疑も行われた。田中一崇議員が接種方法や医療機関との協業について詳細に質疑し、その中で医療体制の整備や人数確保についての懸念が示された。健康福祉部長は、医療機関と協力しながら迅速な接種体制を構築していく意向を示した。
また、議会の質疑の中で、副反応や接種後の対応についても取り上げられ、石川部長は「万一の副反応に備え、適切に対応する体制を整える」との考えを示した。
議案の欠席者もなく、議案については異議なく可決され、議会は円滑に終了した。議長の大室尚議員は、議員及び参加者への感謝の意を表しながら、今後の市政運営へのさらなる協力を呼びかけた。市長も本会議を通じて賜った意見を真摯に受け止め、運営に活かすと誓った。