令和3年12月に行われた上尾市議会定例会は、重要な議題が扱われた。
初めに、埼玉県都市競艇組合議会議員の選挙が行われた。その結果、議員28名中14票を獲得した大室尚議員が当選した。
続いて、提出された議員提出議案が審議された。議第15号議案では、石炭火力発電所の廃止を求める意見書が提案された。戸口佐一議員は、国連の気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)での成果文書が日本政府の温室効果ガス削減目標を低くしていると指摘し、議案に賛同を求めた。 しかし、この議案は起立少数で否決された。
次に、議第16号議案の政党助成制度の廃止を求める意見書について、池田達生議員が提案した。この議案も、国民が支持する政党に対して税金で寄付させる制度の不合理性を訴えたが、やはり否決に至った。
また、議第17号議案において平田通子議員は、原油価格の高騰から市民生活や事業者の営業を守る緊急対策を求める意見書を提案した。生活保護世帯や低所得者への灯油代助成、農家や中小企業への燃料費助成などを求めたが、これも否決の運びとなった。
畠山市長は閉会の挨拶で、これまでの議会運営への感謝を示し、今後の新型コロナウイルス対応や新たな副市長の選任について述べた。市長は市政の進展に向けて取り組む意向を強調した。
定例会は令和4年1月25日をもって閉会した。議会運営に関する多くの懸念や提案が行われたが、全ての議案は否決され、今後の方針については市長が指導することになっている。