令和5年9月上尾市議会定例会が、9月4日午前9時30分に開議された。
議会では、市長提出の議案に対する質疑が行われた。特に、財産の取得に関する議案には、轟信一議員が質疑を行った。彼は、議案第68号に関連し、取得の経緯として市内での残土や破砕残渣の埋め立ての必要性を問うた。加えて、過去の環境センターのごみ処分場として使用された経歴がある土地における土壌調査についても質問した。
須田均都市整備部長は、取得の経緯を説明し、平方地域の地権者と賃貸借契約を結んでいることを述べた。残土の処理を目的とし、近年は地権者からの強い売却要請があったため、土地の買収を進めていることも明らかにした。さらに、土壌調査の結果、環境基準値を超える鉛が検出されたことにも触れ、公園整備に際しては今後埼玉県と協議を行う方針を示した。
また、海老原直矢議員は固定資産評価審査委員会の委員選任について質疑を行った。令和3年度の固定資産税に関する審査請求の際、提案された委員がその審査に関わっているかを確認した。池田将寛行政経営部長は、提案する委員は一切関わっていないと明言した。
会議では、決算特別委員会を設置することが決定され、14人の委員で構成されることが確認された。鈴木茂議員が委員長に選出され、田島純議員が副委員長に選ばれた。これに続いて、他の多くの議案が所管の委員会に付託されることも報告された。議長の星野良行議員は、市民への説明責任を重視し、透明性のある議会運営の重要性を強調した。