令和元年9月17日に行われた定例会では、上尾市議会の斎藤哲雄議員が市政に対する一般質問を行った。特に職員採用や職員研修に関する議論が多く見られた。
斎藤議員は、職員の採用基準について質問し、須田総務部長が来年度の採用予定者についての具体的な数字を提示した。新規採用は一般事務9人、消防士9人、保育士5人など、各職種に分かれた人材確保が必要であると説明した。
また、年齢制限についても言及があり、対象職種ごとの制限が設定されていることが示された。斎藤議員は採用基準を見直す必要性を訴え、他市との比較検証をお願いした。特に消防士の充足率74.8%の現状を踏まえ、さらなる人員増加が急務であると強調した。
職員研修に関しても質疑が行われた。採用後の職層別基本研修が毎年実施されることに加え、中堅職員や幹部を育成するための各種研修も行われているとのことだった。
次に、斎藤議員は公園整備について質問を行った。上尾市民球場の改修計画が今後の課題として取り上げられ、予算確保が難しい現状において、早期に改修が進むことが望まれると述べた。ネーミングライツの導入も検討されているが、詳細な進捗が求められた。
一方、新道龍一議員は、自動運転免許証の自主返納に関する施策について質問した。高齢ドライバーによる交通事故の防止を図る中で、これまでの施策を振り返り、さらなる専有策を提案した。特に、区市町村での協議会の設置や特区制度を活用した施策の提案が求められた。
また、近年の気象変化による道路冠水などの対策も取り上げられ、危機管理意識の重要性が指摘された。特に、冠水した際の地域住民への対応や避難経路の整備が求められた。
最後に、拉致問題についても触れられ、この問題に対する地元市民の意識向上が目指されている。啓発事業の充実が求められ、斎藤議員は積極的な周知活動を訴えた。市が行う講演会や啓発活動がより多くの市民に届くことが期待されている。