上尾市議会の令和3年3月定例会が行われ、市政に対する一般質問には、市議らが多数発言した。
特に、コロナ禍の影響を受ける子どもたちへ向けた支援の在り方に関する質問が目立ちました。263人の議員のうち、轟信一議員は、子どもの貧困対策に焦点を当て、「今後は子どもたちが夢を持ち成長できる環境を整備する必要がある」と強調し、子ども貧困対策計画の策定が急務であると述べました。その後、柳真司子ども未来部長は、「市は実態調査を行い、そのデータを基に計画を策定する方針である」と回答しました。
また、他の議員からは、子ども食堂への支援が引き続き必要であるとの意見も出され、社会的な孤立感を抱える子どもたちを支える施策が求められました。
いじめや不登校、虐待に対する対応も話し合われ、いじめの認知件数が増加傾向にある中、早期の対策が重要であるとの観点から、「教育委員会や各学校が連携し、信頼関係を築いていく必要がある」との見解が示されました。
加えて、生活保護制度の現状や、上平複合施設の計画についても議論が展開されました。市長は、必要な人すべてが受けられる生活保護制度を進める意向を示し、また、施設の利用に関しては地域住民の意見を尊重する姿勢を見せました。
議会では、従来の上尾市シティセールスの戦略とは異なり、広報戦略を拡充することで市の魅力を発信する施策が発表され、出身の有名人とのタイアップが考えられています。これにより、潜在的な移住希望者の関心を集めることが期待されます。