令和2年12月15日、上尾市議会は定例会を開催し、佐藤恵理子議員をはじめとする議員による市政に対する一般質問が行われた。本会議では、特にごみ処理についての議論が多く取り上げられた。
佐藤恵理子議員は、市の資源ごみ回収日が他市と比較して少ないと指摘し、頻繁な回収日を設けるよう求めた。具体的には、ペットボトル、飲料缶、ガラス瓶の回収頻度について調査を行ったことを報告し、他市よりも回収日が少ないことに市民から多くの不満の声が寄せられていると強調した。
環境経済部長の柳下貴之氏は、資源ごみの回収頻度を維持する方針を示し、市の処理基本計画に基づいて行なわれていると回答した。しかし議員からは、他市と比較して改善が必要だとの声が上がった。
さらに、佐藤議員は新たなごみの分別アプリを導入したことを伝え、利用者の声を反映した啓蒙活動の強化を提案した。また、自治会などによる集団回収活動を推進していることにも触れ、市民の参加を促す必要性も訴えた。
その後、矢口豊人議員が農業行政について質問し、上尾市における農業の現状について説明を求めた。環境経済部長は、農家戸数、農地面積、売上げの減少を認め、特に高齢化や担い手不足が深刻であることを強調した。そして、アグリサポーター育成事業を通じた若手農業者の育成を進める考えを示した。
次に井上茂議員が、市政に対する一般質問を行い、コロナ禍における財政状況に関する質疑が続いた。財務部長は、来年度の予算編成に関連して、歳入の約半分を占める市税の大幅減少見込みについて言及し、収入を増やす対策については引き続き取り組む意向を示した。
最後に、荒川昌佑議員が部活動への補助について取り上げ、全国大会に出場する大石中学校の野球部への支援の必要性を訴えた。教育長は、支援策を検討する姿勢を明らかにした。