令和5年9月の上尾市議会定例会では、議員からの一般質問が行われ、幅広いテーマが話し合われた。特に、平和行政の推進と水道料金の安全性・安価性について多くの関心が寄せられた。
平和行政の充実に向け、戸口佐一議員は核兵器廃絶を訴え、上尾市の平和事業の取り組みについて質問した。今年度の平和非核事業では、パネル展や鶴募集が行われ、市民の意識を高める努力が進められている。市民生活部長の西嶋秋人氏は、平和活動を促進するために、様々な媒体を使って周知したことを報告した。
次に、水道料金に関する質疑が、新藤孝子議員から挙げられた。市民からの水道料金引き下げの要望を受け、議論が活発化した。上下水道部長の新井一頼氏は、現行の水道料金の負担について説明し、料金収益やバランスを考慮した改善策を模索していると述べた。さらに、地域の水道ん進Developパネル展を通じて、住民の理解を深める取り組みも行われている。
教員の多忙化を解消する取り組みにも焦点が当てられ、教育長の西倉剛氏は教員の働き方改革に取り組んでいる様子を説明した。ここでは時間外勤務の減少や、職員の心身の健康を守る環境づくりが進められている。しかし、まだ過労による精神疾患を抱える教員が多く、さらなる支援が必要であるとの認識も示された。
また、上尾市の公共交通の現状や、ぐるっとくんの運行見直しの必要性にも言及され、特に利用者ニーズを反映させた運行サービスの改善が求められた。市民からの需要に応える形での運行ルートの見直しが必要であるとの指摘もあり、運賃や便数に関する検討が進められるとの報告があった。
最後に、秋山かほる議員による不登校児童生徒への支援や食育に関する質問もあり、地域や家庭が抱える課題解決に向けての指導が求められた。食事が教育に与える影響や、学校給食の重要性についても再認識され、全体的に教育環境の改善が必要であるとの声が強調された。
今回の議会では、市民の声を反映した様々なテーマが取り上げられ、それに対する具体的な解決策が話し合われた。市政に対する市民の期待は高く、上尾市のさらなる発展に向けた取り組みが求められている。