令和5年12月19日、上尾市議会は定例会を開き、議員たちは市政に対する一般質問を行った。一般質問では多くの重要事項が取り上げられ、特に市内の公共交通に関する提案や市民からの要望が相次いだ。特に、「ぐるっとくん」と名付けられた市民循環バスへの増便計画が、令和7年度から実施されることが確認されたが、運賃が100円から200円に引き上げられ、これに対する反響も多かった。
市民生活部長は、運賃の引き上げはコロナ禍による利用者数の減少や燃料費、人件費の高騰に伴い、他の公共交通事業者に歩調を合わせたものだと説明した。また、同部長は今後の協議の中で、利用者が利用しやすい状態を保つための努力を続けていく意向を示した。
また、委員会では上尾市地域公共交通活性化協議会の現状についても報告があり、市民代表の人選についても議論が展開された。協議会において市民声をより多く取り入れる必要があるという意見が一致した。
学校再編に関する意見や、公共交通の今後の充実についても活発に意見が交わされ、住民の声を反映させるための施策が求められた。市長は、これらの提案に対し、適切な対応を行うことを約束している。特に、学校の施設更新計画においても地域の意見を重視し、住民との対話を継続していく方針を明確にした。教育長も、現在実施されている学力調査の結果を受けて、学力向上策を具体的に実施する意向を示した。
このように、上尾市議会は多様な市民の要望を受け止め、今後の公共交通や教育政策について丁寧に進めていく意向を示した。特に、市民が身近に感じられる公共交通の確保や、地域に密着した教育環境の維持こそが、今後の継続的な発展に繋がると考えられている。