令和6年3月11日、上尾市議会での一般質問が行われた。この日はまた、東日本大震災の発生から13年を迎える日でもあり、議員たちは、震災の犠牲者に哀悼の意を示しつつ、現在の防災への取り組みについて討論した。
此次の議題には、特に市政に対する一般質問が盛り込まれていた。
中でも最も注目を集めたのは、島津秋男議員の「帯状疱疹ワクチン接種費用の助成」についての質疑だった。島津議員は、ワクチン接種の重要性を強調した上で、住民の健康維持の観点から、埼玉県内での助成の動向についても言及した。
さらに最近、子どもに寄り添った学童保育の充実についての質問が続いた。今後も地域の保護者や子どもが過ごしやすい環境を整備する方策について議論された。また、食品ロス問題についても言及され、上尾市がどのように協力し、解決に導くかという点が重要なテーマとなった。
防災対策の観点からは、上下水道がいかに耐震化されているか、またその進捗状況についても報告があり、市民七割以上が安心して生活できる環境を整えるための努力が求められた。さらに、避難所の開設訓練に関する問題も取り上げられ、実施が未だにされていない蓋然性に議員たちからの厳しい意見が飛び交った。
特に、長島健福部長が強調した、今後の視点を持った施策については注目が集まった。他にも、すでに実施している数々の講義や訓練についての報告もなされた。市民一人一人が参加する出来る範囲内での訓練の促進が望まれると言及された。
最後に、一般質問に際しての市長の総括も行われた。市の全体的な防災政策の効果を織り交ぜながら、良好な運営および市民への安定を求める思いが伝えられた。市長は「防災に関して、具体的な目標を掲げ積極的に取り組んでいく」と述べ、議会を通じて市民と連携した地道な努力を約束した。
議会は、本日も市民の意見に耳を傾け、行政と市民の共創で、安全で安心できる社会の実現に向け進んでいく姿勢を皆に確認させる機会となった。今後も、引き続き議会での活発な意見交換が期待される。