令和3年4月23日、上尾市議会第2回臨時会が開催された。
開会にあたり、大室尚議員が議長として議事の進行を務めた。新型コロナウイルス感染症対策として、会期は本日1日の短期で実施されることが決定された。議長は、今後の運営においても感染症対策を続ける意向を示した。
議題の中で、市長から提出された議案第55号から第57号までの議案に注目が集まった。特に、議案第55号の令和3年度上尾市一般会計補正予算に関する説明が行われ、低所得の子育て世帯に向けた生活支援特別給付金については、1世帯につき児童1人当たり一律5万円を支給する計画が強調された。畠山市長は「これまでに支給要件が明確化されているひとり親世帯への支給に対する経費を計上する」との意思を表明した。
一方、議案第56号の訴えの提起について、これは市が行った支払い督促に対する相手方からの異議申し立てによるもので、地方自治法に基づいて議会の議決が必要であると報告された。議案第57号は、地方税法等の改正に伴う緊急対応を求めるもので、上尾市税条例の改正が承認を得る必要があった。
質疑の際、海老原直矢議員は支援金の対象者の範囲について具体的な確認をし、岡野子ども未来部長が詳細な説明を行った。戸口佐一議員からは、給付金の支給を受ける世帯数と基準額についての質問が寄せられ、一般的な情勢を考えた答弁がなされた。
討論では、井上智則議員が公明党を代表して賛成の意見を表明。支援の必要性や申請手続きの周知を強調し、今後も迅速な支援が求められることを述べた。全議案が賛成のもと可決され、今後の施行に向けた流れが確認された。
最後に、畠山市長が議会での審議に感謝を述べ、6月の定例会に向けて準備を進める意向が伝えられた。市政運営に対する要望や意見を真摯に受け止めていく姿勢が印象的であった。
本臨時会は、午前11時43分に閉会し、議員らの尽力が称賛された。