令和3年9月定例会が上尾市議会で開催され、様々な議題が議論された。特に市政に対する一般質問では、教育や公民館、公共施設の運営についての意見が飛び交い、議員たちが熱心に市民のニーズに応えるべく発言を行った。
最初に「公民館について」に焦点が当てられた。市民のニーズや公民館の役割について、星野良行議員が再度取り上げ、地域住民の学習ニーズへの対応を強調した。教育総務部長の小林克哉氏は、公民館は地域の学びの場であるとし、講師による講座の開催状況を数値で示した。過去3年間の公民館の利用状況では、コロナ禍においても積極的に活動が行われており、地域住民の学習意欲は高いとのことだった。
さらに、健康診査における視覚検査についても議論が交わされた。3歳児健康診査では視覚検査が行われ、特に屈折検査が重要であると認識されているが、多くの自治体で導入されていない現状が問題視された。検査を行っている自治体は限られており、金銭的な理由から導入できない側面があるため、上尾市でも今後の検討が求められる。
また、発言の中では畠山市長が自身の施政方針を披露し、市民に寄り添う形での政治を掲げたが、具体的にどう進めていくかが今後の課題となっている。投資計画の再検討や学校施設の更新計画に関しても、十分な議論が必要であるとの意見が示されており、市長の意向に期待がかかる。
議会では他にも、市長が提案した補正予算や裁判上の和解案についても議論が展開された。これらは市民サービス向上に向けた重要な事案であるが、一方で不透明な部分も多く、厳しい意見も集まった。特に市長の政策的判断が、今回の裁判や和解という形に結実した結果であるため、今後の執行管理には更なる透明性が求められる。
最後に、議員たちの発言を受けて、今後の行政運営への期待が一層高まっていることが実感された。議員一同は、市民との信頼関係を強化し、上尾市の発展を支えるために、それそれの立場からしっかりと働きかけ続ける姿勢を示している。