令和2年11月24日、上尾市の全員協議会が開催され、西貝塚環境センターで発生したコンベヤ火災の対応について議論された。
西貝塚環境センターは、粗大ごみや金属・陶器の破砕処理業務を行っているが、今回の火災は10月13日に発生した。発火の原因は特定できていないものの、リチウムイオン電池の破砕による火災が全国的に増加していることが指摘された。
火災による被害状況は深刻で、柳下貴之環境経済部長によると、設備の修繕には少なくとも9か月間を要すると見込まれており、来年の夏には再開すると話している。修繕作業は重要なため、各工種を分けて発注し、早急に進めることが求められている。さらに、火災によって発生した不燃ごみについては、市外の清掃センターに搬出する方向で調整を進めているが、経費が約6,500万円に上る見込みで、長期的には市の財政に影響を与える可能性がある。
また、消防設備の復旧工事も必要とされており、現行のシステムに対する見直しが議題に上がった。松田幸彦議員は「火災発生時に迅速な対応ができるよう、改善策を検討するべきだ」と述べた。加えて、火災の原因と再発防止策の周知徹底が求められており、住民に対してリチウムイオン電池の取り扱いについて注意喚起を行うことが重要との意見もあった。