令和3年9月21日、上尾市議会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。この中で、鈴木 茂議員は子どもの貧困状況について訴えかけた。調査結果によれば、上尾市内には約9.4%の子どもが貧困状態にあるとされており、議員はこれは行政の大きな責務であると強調した。彼は、子どもたち全員が平等に教育を受け、希望のもてる未来が保障されることを望んでおり、貧困対策の具体的な成果について質問した。
岡野 子ども未来部長は、上尾市にて貧困対策計画の策定を進めていると答え、子どもの貧困対策計画を策定するための検討会議を設置したことを述べた。この計画では、教育委員会と連携を取りながら支援体制を強化していくことが、今後の重要な課題として挙げられている。また、鈴木議員は、地域における教育支援の充実や放課後児童クラブの発展についても質問し、計画を策定する際にこの点を重視してほしいと訴えた。
続いて、海老原直矢議員が質問に立ち、自分の質問について答える中で、「ダブルケア」の支援策についても言及した。彼は、地域における育児と介護支援のバランスを求め、特に交通手段が限られている家庭への支援を強調した。
一方で、アッピー元気体操の運営に関する質疑が行われ、市主催の体操プログラムが丸ごと終了した理由について、釈明が求められた。この件については、地域包括ケアシステムの推進に関する市からの重要なフィードバックを受け止め、今後の運営方法を見直す必要があるとの意見が多く聞かれた。