令和3年9月27日、上尾市議会は、定例会を開催した。
この会議では市政に対する一般質問として、轟信一議員が平和行政に関する取り組みについて言及した。特に核兵器禁止条約の発効を受け、日本共産党が進める平和への取り組みに対し、「非核平和事業の成果について伺いたい」と発言した。市民生活部長の西嶋秋人氏は、今年7月から8月にかけて非核平和パネル展を実施したことを報告した。このイベントでは、戦中戦後の写真パネルの展示や、憲法手帳の配布を行い、戦争体験を伝える取り組みがなされたとした。また、来場者からは「戦争の悲惨さを伝え続けることが重要だ」との感想が寄せられた。
次に、轟氏は上尾市の防災力強化について質問を続け、特に荒川の無堤防地域における堤防設置事業の進捗について問うた。都市整備部長の長島徹氏は、今年の7月から堤防工事が始まり、令和4年夏には完成予定であると述べた。しかし、施工中に基礎地盤崩落の問題も発生していることから、安全対策の強化が求められた。
また、養育環境の改善として子供の平和に関する教育体制について発言があり、学校教育部長の瀧沢葉子氏は、国際協調による平和の実現がキーワードであると強調した。
さらに、オンライン授業についても言及され、教職員はICTを活用した教育について研修を実施している模様だ。特にオンライン学習への移行が加速する中、適切な支援体制の構築が急務であるとの意見が出された。教育長の池野和己氏は、必要な場面においては支援を強化すると表明した。
最終的には、艱難な状況下における市民の健康と生命を守るため、今後も引き続き市としての対応が求められると重ねて訴えられた。