令和3年2月8日に開催された上尾市全員協議会では、指名競争入札についての議論が行われた。
会議は大室 尚議員の開会宣言に始まり、まず、市長の畠山 稔氏が挨拶を行った。畠山市長は、執行部が関係職員と共に説明に来たことを強調した。
会議では、指名競争入札に関する資料が配布され、佐伯工務店上尾営業所の調査結果が議題として取り上げられた。須田 博和総務部長は、同社の実態につき業務の実施状況を報告した。調査の結果、営業所は極めて少ない訪問であったことが判明し、営業所長の居住に関する問題が浮き彫りになった。
疑問が持たれる中、海老原 直矢議員は、資料提出を求める質問を行い、営業所の実態を問う発言をした。また、井上 茂議員は、営業所が機能していない事実を指摘し、水道や電気の使用状況まで掘り下げて調査する必要性を訴えた。これに対し、関根 郁夫総務部次長は、佐伯工務店側への資料請求に言及し、実態を把握するためのヒアリングを行う方針を示した。
質疑が続く中、鈴木 茂議員は、行政側の対応に対する厳しい見解を述べ、過去の実績に基づく明確な判断がなされなければならないと主張した。市側の見解に疑惑が持たれる中、法務監の荘 加大策氏も、営業所の要件について全面的な確認を求められた。
こうした応酬の末、実態に基づく評価欠如が浮き彫りになり、今後は、議会と市が協力して入札関連の透明性を高める重要性が強調された。さらに、入札に関しては、業者の健全性を重視し、過去の事例を反映した新たな規約の策定が求められた。畠山市長は、公正な競争環境の維持に向け、取り組む必要性を認識した。