令和5年6月23日、上尾市議会の定例会が開催され、市長提出議案や議員提案議案を含む多くの議案が審議された。
総務常任委員会による議案の委員長報告が行われ、議案第38号の補正予算については田中一崇議員がその内容を説明した。彼は、人生100年時代に向けた地域創生ソフト事業交付金などの交付状況が取り上げられたことを強調した。
田島純議員は文教経済常任委員会の報告の中で、特に小中学校の給食費などの財政問題について質疑があり、教育環境の整備が求められていると述べた。また、井上智則議員が登壇し、特別支援学校の教員配置について言及。彼は、障害者の権利に関する条約の観点から特別支援教育の拡充が不可欠であると訴えた。
議会改革特別委員会の新道龍一議員は、議会基本条例の制定について報告を行った。彼は、条例が市民福祉の向上を目指すものであるとの認識を示し、議会の機能強化や市民参加の促進が重要であると指摘した。これに対し、多数の議員から賛同の声が上がった。
閉会前の質疑では、各委員長の報告に対する質問がないと認められ、討論が行われた。特に、議案第41号や第53号に対しては、反対の声も上がった。戸口佐一議員は、スマートフォン対応の電子証明書の安全性について懸念を示し、トラブルが続いている現状を挙げた。
最後に、畠山市長が議会を閉会するにあたり、皆様の協力に感謝の意を表し、今後の市制施行65周年を祝うイベントの開催について言及した。彼は市民との連携を重視しつつ、活気ある街を目指す姿勢を示し、定例会を締めくくった。